羽毛専門店眠むの木の思い出ファイル…

京都の布団専門店「眠むの木」

京都生まれ京都育ちの布団屋の過去の思い出ファイル置場です


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ツバメの巣立ち…

2003    今年は三羽のツバメが巣立ちました!!

今年の4月初旬に「巣」を作り始めた。
毎朝、出勤の時、巣作りをチェックするのが日課になりました。

ダンボールで「巣」をサポート。
たぶん夜明けから巣作りに励み日に日に巣は大きくなります。

5月の初め、まちに待った赤ちゃんの誕生です。
本当に待ってました…
突然現れた赤ちゃんは、はげ頭に茶髪の態で、おもわず笑ってしまいました。

ご両親は、日夜、エサを運び続けます…。
ある種の感動を受けました。

しばらく、茶髪の状態でしたが、羽根が黒くなり出したら急に大きくなり始めました。

 

誕生から約一ヶ月たらず、丸々と太って身体は親鳥より大きく見え、

もうすぐ「巣立ち」です。

右端の長男?のピー太郎は一日姿が見えなかったのですが、無事戻ってきました。

原因を作った私は、非常に落ち込んでいたのですが、ホッとしました…。


2003/06/04なんのまえぶれもなく、三羽の子供は巣立っていきました…。



綿わたの木からわたをとりました

「わたの木」一号と二号のライバル物語
2003年のツバメが巣立った頃、京都の寝具組合からもらった、「綿の木の種」を鉢に植えました(一号)。毎日水をやりつづけたのですがなかなか大きくならず、取引先の橋本綿工の会長さんからお手間入りの「二号」をもらってきました。八月の初め並べてみたら一号があまりにも貧弱・・・。その後のレポートです・・・。

綿の木@

只今「ふたつのわたの木」が競っています… 8月になって少し栄養剤の入ったお水をやったところ、3日ほどで、がぜん元気になり、蕾らしきものを3つほど付けています。

左が1号 右が2号 2003年8月1日の話です

綿の木A     綿の木B

橋本会長の鉢植えはもはや、コットンボール?を膨らましています…

ここまでは比較的簡単に育つようです…。はじけて「わたのせんい」が飛び出すのはいつ頃でしょうか…

8月6日

綿の木C

2週間弱で 左の1号は栄養剤が効いたのかがぜん元気になり、かわいい花を咲かせました。数個の蕾もついています 花は一日でしぼんでしまいます

8月13日

2号のコットンボールはパンパン、そういえば昨日2つ目の花が咲きました

綿の木D 

8月13日
綿の木E
1号の鉢を株分け…
捨てるの気がひけるから植え替えました
綿の木F

左が1号

右が2号

綿の木G
2号のボールに筋が…
綿の木H
9月のはじめに少しづつ切れ目が…
綿の木I
みるみるわたの繊維が現れました
綿の木J
立派なわたです
綿の木L
9月18日…毎日眺めています

綿の木M
2003/10/06

綿の木N H15/11/01

一号にも待望のコットンボールが只今4つ付いていています。

これからボールがはじけるまでが
けっこう時間がかかります…

綿の木O   綿の木P
● H15年12月21日、今年の夏から育ててきた、わたの木「一号」と「二号」この冬の寒さに耐え切れず、
  日に日にやつれてきます。


● 只今、「一号」には5個、また「二号」には6個のコットンボールがついています・・・。
  ボールがはじけるのは今期はチョッと無理かも・・・

パワーを付けようと栄養剤をやったのですが、
パワーはつかずに葉っぱの裏に「アブラムシ?」がいっぱいついてしまいました・・・  シュン・・・

■ 2004***今年に入って「しもやけ」状態が「凍傷」状態と化し、
  毎日の出し入れの度に葉っぱが落ち悲惨な状態になりました。
  思い切って葉を切り落とし様子をみているとそれなりに可愛く感じられ・・

綿の木Q
綿の木R 綿の木S



柿渋染め 京都の布団専門店



柿は、私たちに馴染み深いもので、日本を代表する果物の中のひとつと言えます。それに対し、現在では「柿渋」と言うものはあまり知られてはいないようですが、昔は、生活に密着した素材であったようです。古くから庶民の生活の中で日常的に用いられてきた柿渋染めは、高い防水性・防腐・防虫効果をもち、魚網、醸造用絞り袋、染色用型紙や、渋団扇、紙布、和傘など、あらゆる日用品に塗られてきました。柿を未熟な青柿のうちに採取し、粉砕圧搾して得られる渋液を冷暗所で熟成させます。それを何回も塗り重ね天日に干すと、鮮やかな柿渋茶を発色し科学染料にはない独特の風合いになります。又、柿渋は漢方薬としても知られ、タンニンが血圧効果、やけど、二日酔いなどに効くと言われております。また、シックハウスの原因であるホルムアルデヒドを吸着する作用があることも実験されています。ぬくもりのある自然の風合いを末永くお楽しみくださいませ。



大量生産された既製品にはない味わい


ただ、製品の色に関しましては、気象条件や日照度合いによって発色に差が生じますので例えば日数を経た追加のご注文時には、若干の色の差があることは、お含みいただきます様お願いいたします。


臭いについて


 柿渋には異臭がありますが、乾燥後時間が経つにつれ臭わなくなります。木材に塗布した場合は、1・2週間で、かなり薄くなります。自然素材の臭いでもあり、感じ方には個人差があるようです。染色の場合、数日間天日にさらすと、臭いがとれていきます。最近では、精製により無臭の柿渋も作られている様です。


昨年、3月21日、京都市左京区の銀閣寺の近くにある、お店からご相談いただきました…。お店は、自然の水・山・野・の食材を生かしたお料理で話題の空間…。

こだわりのご主人曰く、「今年の秋までで良いから、二階のお座敷用のお座布団の生地を考えておいてもらいたい…。」とのこと。生地屋さんを数軒まわり無地の生地サンプルを手に入れご訪問…。

結果は予想通りボツ…。別に手を抜いているわけでもないのですが、持参したのは既製のマシンプリント。既製の場合は発色性も良く、また織ムラもなく一見"きれい"です。ただ、「あじ」がないんです…。

6月から7月にかけて、日頃の仕事をこなしながら、頭に浮かぶのは前述の生地のこと。衣替えの10月には、「何とか納めんとあかんなぁ・・・。」と思いつつ時間が過ぎていく…。

夏を少し過ぎた日、以前に「暖簾」を作った「柿渋染めの土布」と「茶綿」をご提案…。

ご主人曰く「えぇ感じの生地やね…。でももう少し濃いめの色がほしいなぁ・・・。」

濃い目の色としては、「柿渋」は金属類、特に鉄に反応して少し黒ずむ特長があるので、その事を利用した「鉄焙煎」の色出しも出来るのだが、ご指定の基本色の赤茶色から少しはずれてくる。

染め元と相談し、濃いめに染めてもらう事にした。染色した後、天日干しにすれば太陽の光を吸収し独特の赤茶色に変化していく。
10月頭の納期の事が気になりながら、秋を迎え忙しくなってきた「ふとん屋」に精を出していたところ、加工をお願いしていた○○○さんから電話。
「えぇ色、出ました。今から持っていきますし…。ただチョッと問題があるんです…。」とのこと。「問題ってなんやろ…。」僕が、配達に出ている時に、それは納品されていた。
店に入ったら、何か匂う。何か臭い。
家内曰く、(京都弁)「今、○○○さん、その生地を持ってきてくれはった…。」「○○○さんが店の中、入らはったら、何か匂うし、この人しばらくお風呂入ったらへんのかなぁ…」と真剣に思ったとのこと。
良い色には仕上がったが、この状態
では、お料理を食べに来られたお客様にも、ご迷惑がかかる。
それとあと一つの問題は、少し濃い目の発酵液で染めた結果の「染めむら」の件。仕上がりから数日間、店内や店頭で「におい飛ばし」の毎日が続く。


通常の場合はにおいは3・4日で消える。がっ…納品日が迫ってくるのに、においが飛ばない。9月30日、覚悟を決めて、お店に持参。

ご主人の「えぇ色に仕上がったね…。」の一言で第一関門突破。ただ、1分も経たないうちに、周りの女性陣の鼻がピクピク…。事情をご説明し、染めむらやネップ(手織りのための瘤状の糸隗)に関しては、もちろんご了解いただいたが、においに関しては、お食事されるお客様の事を思うと、この状態ではチョッと具合が…。

数分の沈黙の後、ご主人、一言「新春初めから使うし、それまでで良いから…。」の優しい言葉に救われた。

その後2ヶ月で、水洗いや、薬品を使わずに、におい飛ばしをし、今年の1月初めに無事納品。先日お伺いしたところ、「においはそんなに気にならないよ…」との事で、ひと安心いたしました。




掛け布団カバーのかけ方











ご家庭の奥様方が掛け布団にカバーをお掛けになる時、けっこう面倒に思われるのではないでしょうか。
色々な方法がございますが、この方法が結局一番正確に入れられるのではないかと思います。一度お試しください。

@掛け布団カバーを広げる

Aその上に掛け布団を重ねます

Aその上に掛け布団を重ねます

B折り紙のように掛け布団の四隅を中心にたたみ込む

B折り紙のように掛け布団の四隅を中心にたたみ込む

C頭・足方向を一つにつまむ

Dカバーの中心に掛け布団の中心を合わせ奥まで入れる

Dカバーの中心に掛け布団の中心を合わせ奥まで入れます



E掛け布団の四隅をそれぞれ伸ばし広げる

E掛け布団の四隅をそれぞれ伸ばし広げる


F掛け布団の四隅天地左右のそれぞれをヒモでくくる



F掛け布団の四隅天地左右のそれぞれをヒモでくくる


G掛け布団のカバーのファスナーを閉じて

H掛け布団の表面を軽くたたいて整えれば出来上がり

いかがですか? けっこう簡単!!でもないか・・・
上記の他、あらかじめ掛け布団のカバーを裏向けにし、その上に掛け布団を置き、掛け布団の四隅その他のループにヒモをくくり先に固定した後にひっくり返す場合もございますが、僕は余りその方法は利用しません。でも、一度トライしてみてください。どちらか比べて楽な方法を!! 





2003年の西川ニュースVol.123に興味深い記事が載っていました。そのまま引用させていただきます。

日本にはもともとひつじは存在しませんでした。日本に初めてひつ持込んだのは、 平賀源内だという説もありますから、江戸時代まで日本にはひつじはいなかったことになります。


干支のひつじも中国から伝わったものですから、 多くの日本人にははっきりとしたひつじのイメージはなかったと考えてもよさそうです。
「ひつじが一匹、ひつじが二匹…」の言い伝えはもともと西洋のものです。



聖書とひつじは縁が深い事もあってキリスト教圏から伝わったものという指摘もあります。
「迷える子羊をお救いください」という言い回しがあるように、キリスト教で、ひつじは良き信者の象徴。

ひつじを数える事によって、神の御加護により安らかな眠りに入ることができると、 信じられていたのが起こりではないかともいわれています。ひつじはおとなしい家畜です。

のんびり.したイメージがあります。ふわふわした毛におおわれた姿を見ていると落ち着きます。
牧場の緑と青い空とひつじの姿を思い浮かべるだけでリラックスして眠れそう。。。


ところが、日本語で「ひつじが一匹、二匹…」と数え出したとたんに目が冴えてしまいます。

これは、ひつじ"=Sheepを日本語にしてしまったのが原因。眠りを英語にするとSleepです。

つまり、「ひつじ"=Sheep」と「眠り=Sleep」の発音が似ていることから、ひつじののんびりとした姿を思い浮かべながら、 「シープワン、シープツー、スリープスリー」と数えているとだんだん眠たくなってくるというのが、本当のところのようです…