なぜか、今の寝具業界では羽毛の品質を評価するのにダウン%を絶対視する傾向がある。ダウン%が羽毛の品質の良し悪しを表すものではない事は繰り返しこのページで述べてきた。 それでは、羽毛の品質の上下を表すのにはどうすれば良いか。 |
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1、 | 現在、製品段階での許容誤差は−5%となっている。つまりダウン85%の物であれば90%と表示できる。これは+5%に改めるべき、90%表示の物は90%以上のダウン率を保証するのがあたりまえではないか。 |
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2、 | 羽毛の組成選別段階で得られた試料のうち、ダウンに分類された物だけをもとにそのグラムあたりのダウン個数を求める。 ダウンといっても、その数値は千数百から五百以下までばらつきがあるはず。当然、その数値が小さい物ほど成熟した大きなダウンという事が言える。 |
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3、 | 寝具業界はとかく消費者の目の届かない所でいろいろ小細工をする傾向が強い。 天然物であるはずのダウンにも品質をごまかす為の後加工がされている場合が多い。そこで、少なくともダウンに添加された物質については明記する必要があるのではないか。 |
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羽毛ふとんを扱う業界に属する方々にとって、このような事は百もご承知の事だと思う。それじゃなぜ改正されないか、本当の羽毛の品質をあらわすと都合の悪い寝具メーカーが多いという事かな? |