羽毛布団の選び方2

ダウンの質を表わす大まかな単位の話ダウンパワーとフィルパワー

羽毛・ダウンの大まかな品質に関しましては、2012年3月までは、一定条件の検査方法で、高さ/㎝にて、表記していましたが、2012年4月以降は、体積/日羽協では、dp・ダウンパワーと言う単位で表示するようになりました。これによりIDFB(国際ダウン&フェザー事務局)が用いている「フィルパワー/FP」に換算し易くなりました。2013年以降は「dp・ダウンパワー」が単位となっています。

羽毛布団に表記されている日本基準の「dp/ダウンパワー」と、ダウンジャケット等に表記されているヨーロッパ、アメリカ等のIDFB基準の「FP/フィルパワー」とは、計測する単位が異なります。ダウンパワーは、ふとんの中の羽毛のふくらみを1g当りの体積(cm3/g)での表示、フィルパワーは、羽毛1オンス(28.4g)当たりのふくらみ度合いを立方インチ(2.54cm立方)で示すため、数値は大きく異なります。 /  ダウンパワーとフィルパワーの換算表・財団法人・日本繊維製品品質技術センターさんのページです

★さて、その「質の良い睡眠」に大切な要素は、お布団の中の温度と湿度のバランス/温度33℃±1℃、湿度50%±5%と言われています。羽毛・ダウンの機能が、その温度と湿度を調整するのに一番適した素材と言えるのです。ただし全ての「羽毛・ダウン」が、掛布団としての理想的な機能をきっちり持っている訳ではありません。


画像をご覧ください。いずれも適正な洗浄処理をされたダウンを、20粒集めました。【A】は、日羽協(日本羽毛製品協同組合)が定める440dp以上(dp=ダウンパワー/最高クラスのレベル)、【B】は、350dp以上(必要にして十分な品質のレベル)のダウンです。

いずれもポーランド産のホワイトグースのダウンですが、やはりその「パワー・弾力性」は、【B】より【A】が優れている事は、画像をご覧いただければ、お判りいただけると思います。20粒のダウンでも、これだけ嵩高の「差」がある訳ですから、これの数万倍以上となれば大変な「差」になります。

眠むの木が考える本物・本当の意味の良い羽毛布団とは…

実際にご使用になられる方のそれぞれの環境・お好みに合った羽毛布団を、納得の上ご使用いただく事です。それには、羽毛布団の基本となるダウンの質はもちろんですが、使用する生地、キルティングのパターンによって風合いや機能が異なってくる事もご理解いただきたいのです。


寝室の環境また、ダウンのパワーにより適正充填量は異なります

暖かくて快適な羽毛布団ですが、体質(暑がりの方、寒がりの方)又、環境、例えば同じ地域でも一戸建ての北向きの寝室と、10階建てのマンションの南向きの部屋とでは、快適に使用出来る適正な羽毛の充填量は、異なってきます。 ★暑がり体質の方や、都内のマンションで南に面したお部屋でご使用の場合等を考えて少し薄い目の羽毛布団も仕立てしております。


充填する「量」ですが同じお部屋で冬用として暖かさをお求めの場合、一般的な高品質ダウンでは、シングルサイズで1,200~1,300gが主流となり、「眠むの木」としてもその様にご提案しております。

ただし最高品質の優れたダウンパワーの羽毛の場合、軽量の生地を使用の上、キルティングパターンの工夫をすると1,100g前後で充分その機能を発揮する事になります。良質のダウンは、入れ過ぎると必要以上に厚くなり(膨れ過ぎる)、その結果快適にご使用いただけない場合もございます。

羽毛布団として製品化された後の「ボリューム」は、使用する「側生地の重さ」も非常に影響があります。一般的な60番手生地は、1㎡当たり136g、高品質の80番手生地で114gとなり、100番手なら100g以下となります。

同じダウンパワーの羽毛を充填する場合、軽量生地を使用している羽毛布団は、ダウンにストレスが掛かり難く、ダウンボールが大きく膨らみボリュームが出ますのでシングルサイズ比率で50gほど充填量を減らす事が可能です。

上記の理由で適正な「羽毛の充填量」は、数値として固定する事なく、★ 羽毛自体のダウンパワーと★使用する生地の重さ、そして★キルトパターンにより充填する「量」のバランスを調整する必要があります。

詳しくはWEB本店の羽毛布団の選び方のページへアクセスをお願いいたします。

羽毛布団の選び方